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停電時、冷蔵庫はポータブル電源で何時間動かせる?
「年間消費電力量」から計算する

最終確認日:2026-10-25

停電で一番困る家電のひとつが冷蔵庫です。冷蔵庫は冷やしたり止まったりを繰り返すため、消費電力(W)だけでは1日に使う電力量がわかりにくい家電です。そこで、冷蔵庫に表示されている「年間消費電力量」を使って概算する方法を説明します。

1. 冷蔵庫の「年間消費電力量」を探す

家庭用品品質表示法にもとづく消費者庁の表示の手引きでは、電気冷蔵庫について、JIS C9801-3 に定める試験方法で測った「年間消費電力量」を kWh/年 の単位で表示することになっています。冷蔵庫本体の表示ラベル、取扱説明書、メーカーの製品ページで確認できます。

この値は、決められた試験条件での測定値です。停電時の実際の消費電力量とは一致しません(室温が高い、扉を何度も開ける、などで増えることがあります)。

2. 1日あたりの電力量に直す

1日の電力量(Wh)= 年間消費電力量(kWh/年)× 1000 ÷ 365

例:年間消費電力量 300 kWh/年 の場合、300 × 1000 ÷ 365 ≒ 822 Wh/日。24時間で割ると、平均で約34Wです。表示値の +7% を見込むと約 879 Wh/日(平均 約37W)になります。

3. 必要な容量の目安を出す

必要な容量(Wh)= 1日の電力量(Wh)÷ 0.8

上の例では 822 ÷ 0.8 ≒ 1,027 Wh、+7% を見込むと 879 ÷ 0.8 ≒ 1,099 Wh。冷蔵庫だけを1日動かす参考値として、容量1,000Wh台という計算になります。0.8 はメーカー解説で使われる係数で、公的な基準は確認できず、機種によって異なります(出典)。

この計算は理論上の参考値で、実際に冷蔵庫が動く時間を保証するものではありません。冷蔵庫は、上の例では平均約34Wと小さい負荷で長時間使うため、次の影響を受けやすい家電です。

  • 待機電力:AC出力をオンにしている間、ポータブル電源自体も電力を消費します(Jackery Japan・Anker Japan の解説)。24時間つなぎっぱなしにすると、その分だけ使える時間が短くなります。下のツールでは、製品の仕様にある値を任意で入力できます(空欄の場合は含めません)。
  • 省電力モード:省電力モードなどの設定で出力がどう変わるかは、このサイトでは機種ごとに確認していません(未確認)。冷蔵庫に使う場合の設定を取扱説明書で確認してください。
  • 起動時の電力:冷蔵庫は圧縮機が動き始めるときに、平均より大きな電力が必要になる場合があります。Jackery Japan の解説の使用時間の表でも、家庭用冷蔵庫の消費電力を「15W-520W」と幅で示しています。ポータブル電源の瞬間最大出力の範囲内か、メーカーの対応家電の案内や取扱説明書で確認してください。

4. 自宅の冷蔵庫で計算する

入力した値はこのブラウザ内で計算するだけで、送信・保存はしません。初期値の 300 kWh/年 は計算例です。

5. 容量のほかに確認すること

古い冷蔵庫は、測定方法(JIS)の改正前の値で表示されている場合があり、新しい製品の値とそのまま比べられないことがあります。メーカーの案内で確認してください。

出典(確認日:すべて 2026-10-25)

2026-10-27追記:待機電力の計算前提と、表示値+7%の位置づけを再検査しました。出典の初回確認日は各欄の記載どおりです。