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停電用ポータブル電源の選び方:
比べる項目と、必要な容量の計算

最終確認日:2026-10-25 | 製品ランキングは載せていません

「何Whを買えばいいか」は、使いたい家電と時間で決まります。先に計算で必要な容量と出力を出し、そのあとで下の確認項目に沿って製品の仕様を比べると、選び間違いを減らせます。

1. 必要な容量と出力を計算する

停電中に使いたい家電を入力してください。消費電力(W)は、家電本体のラベルや取扱説明書の「消費電力」「定格消費電力」の値を使います。最初に入っている行は計算例で、実在の製品の値ではありません。

家電を時間をずらして使う場合や、使わない間もAC出力をオンにする場合は、合計のオン時間を入力してください。空欄なら家電の最長時間と仮定します。

入力した値はこのブラウザ内で計算するだけで、送信・保存はしません。

計算結果は理論上の参考値で、実際の稼働時間を保証するものではありません。メーカーの解説でも、実際の使用時間は使用環境や機種によって異なるとされています。特に次の点で短くなることがあります。

  • 待機電力:AC出力をオンにしている間は、家電をつないでいなくてもポータブル電源自体が電力を消費します(Jackery Japan・Anker Japan の解説)。消費電力の小さい家電を長時間使うほど、この影響が相対的に大きくなります。製品の仕様に値があれば、上の「待機電力」に入力してください。
  • 省電力モード:Anker の製品FAQは、AC出力などのスイッチがオンになっていると、機器を充電していなくても無負荷時消費電力が発生するとし、カメラなどの低電力機器を充電する場合を除いて省電力モードをオンにするよう案内しています。省電力モードで出力がどう変わるかは、このサイトでは機種ごとに確認していません(未確認)。長時間つなぐ家電に使う前に、取扱説明書で確認してください。
  • 充電上限の設定:Jackery Japan の解説では、充電を容量の85%に制限する「バッテリー保護モード」を使う場合、使える時間にさらに0.85を掛けるとしています。
  • 起動時の電力:冷蔵庫などモーターを使う家電は、起動時に定格より大きな電力が必要になる場合があります。瞬間最大出力の範囲内か、メーカーの対応家電の案内や取扱説明書で確認してください。

2. 容量の目安(計算例)

メーカーの解説(Jackery Japan、Anker Japan)で示されている次の式で、容量ごとに「25W」「60W」の機器を1台だけ使う時間を計算した例です。製品の分類ではなく、計算結果を並べたものです。

使える時間(h)= 容量(Wh)× 0.8 ÷ 家電の消費電力(W)
容量使える電力量の参考値(×0.8)25W の機器だけ60W の機器だけ
400 Wh320 Wh約12.8時間約5.3時間
800 Wh640 Wh約25.6時間約10.7時間
1,500 Wh1,200 Wh約48時間約20時間

待機電力を含まない理論値です。消費電力が小さく使う時間が長いほど、待機電力の影響が相対的に大きくなり、表の値は実際より長めになりやすくなります(このサイトによる計算上の説明)。

実際の停電では複数の家電を同時に使うことが多いため、上の計算ツールで組み合わせを入れて確かめるのがおすすめです。冷蔵庫の場合は冷蔵庫の計算方法を参照してください。

3. 仕様で比べる項目

項目どこを見るか確認のポイント
容量(Wh)仕様表の「容量」「電池容量」上の計算で出した必要容量以上か。表示容量のすべては使えない前提で考える。
定格出力(W)仕様表の「定格出力」「AC出力」同時に使う家電の消費電力の合計を上回るか。起動時に大きな電力が必要な家電は、瞬間的な最大出力(サージ)がその電力を上回るかも確認する。
待機電力・省電力モード仕様表・取扱説明書の待機電力(無負荷時の消費電力)、省電力モードの説明長時間・低負荷で使う予定なら、待機電力の値と、省電力モードの動作を取扱説明書で確認する。
出力の種類と口数AC(コンセント)・USB・シガーソケット等の数使いたい家電のプラグ形状と数に足りるか。出力波形の記載(正弦波など)も取扱説明書で確認。
充電の方法と時間家庭用コンセント・ソーラーパネル・車での充電の可否と時間停電が長引いたときに充電し直せるか。ソーラーパネルは別売りの場合がある。
電池の種類・寿命の表示電池の種類、充放電サイクル数の表示サイクル数は「何%の容量に下がるまでの回数か」という条件つきの値。条件をそろえて比べる。
重さ・大きさ本体重量・寸法容量が大きいほど重くなる傾向。持ち運ぶ人が無理なく動かせるか。
防水・防塵防水・防塵性能の表示の有無屋外で使うなら、防水・防塵性能を有する製品の使用を検討するよう国民生活センターが呼びかけている。
製造・販売元とサポート会社名・連絡先・回収やリサイクルの案内・保証製造・販売元がはっきりしているか、回収・リサイクルに対応しているか、リコール対象でないか(消費者庁の注意喚起。熊本県の紹介ページによる)。
ポータブル電源は、経済産業省のページ(最終更新日 2024年4月4日)で「現在、電気用品安全法の規制対象外」とされています。経済産業省は2024年2月に安全性要求事項(中間とりまとめ)をまとめ、製造・輸入等に携わる関係者に活用を求めています。購入前に、メーカーが安全対策や試験についてどう説明しているかを確認すると安心です。詳しくは安全な使い方へ。

4. 選ぶ手順のまとめ

  1. 停電中に使いたい家電と時間を書き出す(冷蔵庫・照明・スマホ・通信機器など)。
  2. 計算ツールで「同時に使う合計W」と「1日の電力量Wh」を出す。
  3. 定格出力が合計Wを上回り、容量が必要容量以上の製品に絞る。
  4. 充電方法・重さ・安全面・サポートを確認する。
  5. 価格・キャンペーン・保証の条件は、購入直前に公式サイトで確認する。

出典(確認日:すべて 2026-10-25)

メーカーの解説・FAQは計算式と注意点の根拠としてのみ参照しており、製品の推薦ではありません。係数0.8について、公的な基準は確認できませんでした。

2026-10-27追記:待機電力の計算前提と、表示値+7%の位置づけを再検査しました。出典の初回確認日は各欄の記載どおりです。